芳年:天狗王から戦いを学ぶ義経 二枚続
画家: 月岡芳年 (1839-1892)
題名: 義経、鞍馬山で兵法を学ぶ 舎那王於鞍馬山学武術之図 シリーズ: 芳年漫画(芳年によるスケッチ) 制作年: 1888
左側には若き義経が桜の枝の上に軽やかに立ち、稽古棒を高く掲げています。 それを持っているのは、伝説の天狗王・大僧正坊で、あたり一面には桜の花びらが舞い落ちています。満月が、ぼかしの多い空を背景に若き武者の背後から昇っています。天狗王の洞窟の住処は、そこを流れる滝や焚かれる香、壁から生える赤い菌類もあって、いかにも 神秘的です。芳年は洞窟の壁に中国風の墨画表現を用い、さらに緑の色面や美しい灰青色の色面も加えています。芳年も師の国芳も、この場面を何度も描き直しており、物語性の才能を際立たせるお気に入りの題材だったに違いありません。義経(幼名・牛若丸)は、武勇の心を抑えるため、平清盛によって鞍馬山の寺院に送られました。しかし計画は裏目に出て、牛若丸は毎晩山へ抜け出し、僧正坊に鍛えられるのです。
寸法: 大判二枚続き(各図約37.2 x 25 cm)
版元: 小林鉄次郎
文献: Beauty & Violence 第57.7号、82ページ参照。あわせて「Yoshitoshi: Masterpieces from the Ed Freis collection」(2011年)、131ページ、97番参照。大英博物館のウェブサイトも参照。 印: 大蘇 署名: 芳年画
SKU: YOT945