Yoshitoshi 芳年: ジョーガン宮の月- 源経基 (売約済み)
画家: Tsukioka Yoshitoshi 芳年 (1839-1892)
タイトル: Moon Over Jogan Palace - Minamoto no Tsunemoto 貞観殿月 源経基
シリーズ: One Hundred Aspects of the Moon 月百姿 Tsuki hyakushi
制作年: 1888
10世紀の廷臣、源経基は、赤い目と鋭い牙を持つ危険な鬼のような雄鹿に矢を放ったところで、近くにいる朱雀天皇にとっては脅威となる動物だった。おそらく討ち倒す瞬間に、その姿はより普通の動物に戻った。源経基は弓の名手であり著名な歌人でもあり、彼の系統からは清和源氏の流れをくむ三つの将軍家(源氏・足利氏・徳川氏)が出たとされる。彼は朱雀天皇の命を何度も救ったと言われている。
スティーブンソンは、芳年が鹿を無力であり普通の動物として描いたことを、彼の感情的・芸術的な成熟の表れと解釈している。つまり、そもそも鬼など存在せず、鬼は我々の想像の産物に過ぎない、ということだ。
再記述(Stevensonより): 源経基は10世紀の高位の廷臣で、短歌で名高い歌人、そして弓術に優れた将でもあった。彼は清和源氏の祖を開き、そこから源氏・足利氏・徳川氏という三つの将軍家がそれぞれ系譜を主張した。芳年は1879年の以前の連作『名将鏡』でも類似の場面を描いている。
状態: 摺り・色共に優れており、保存状態は非常に良好。わずかな変色あり。 寸法: 大判 (35.5 x 24 cm)
出版社: 秋山武右衛門 印章: Taiso
署名: 芳年
参考文献: John Stevenson, Yoshitoshi's 100 Aspects of the Moon, 2001, no. 67. 大英博物館の所蔵参照。
SKU: YOT930