勝平得之:草生津川の秋(売約済み)

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作家:勝平得之 (1904-1971)
タイトル:一丁目橋、秋田
制作年:1930年代 シリーズ:秋田県十二景(秋田十二景)

秋田の九層川を渡ったばかりの道を、男が馬を連れて歩いています。木々が緑から茶色に変わりつつあることから、秋の季節のようです。左側の小舟に乗った人物が川から籠のようなものを引き上げている様子が、穏やかで牧歌的な雰囲気を一層引き立てています。勝平得之は農家と紙漉きの家系に生まれた独学の画家で、1928年に木彫りのコースを受講する前は人形彫刻をしていました。1928年と1929年には日本創作版画協会で作品を発表しています。彼の後期作品の多くは地元秋田の伝統や風習に携わる人々を描いており、この純粋な風景画は後の作品とはかなり異なります。このシリーズはやや希少で、秋田の十二景は特定の月や季節に対応している可能性があり、この作品は秋の月を表しているようです。

状態:印象、色彩、状態ともに優良。
サイズ:22.5 x 29.7 cm 落款:勝平
出版社:作家自家刷り

SKU: TKS010