Sadahide: Sea Coast at Tsukiji Hotel Tokyo and American Flag 東京築地ホテル館海岸の図)
アーティスト: Gountei Sadahide 貞秀 (1807年頃-1878年頃)
タイトル: 東京築地ホテル館海岸の図 (Sea Coast at Tsukiji Hotel Tokyo)
制作年: 1871
明治時代の幕開けに外国人向けに建てられた築地ホテルの魅力的な景色。貞秀は新しい建物を注意深く研究し、螺旋階段や風見鶏など興味深い具体的な詳細も記述しています。江戸時代末期、英国の外交官ハリー・パークスが幕府に外国人向けのホテル建設を要請し、幕府は隅田川河口の築地を割り当てました。1867年に建設プロジェクトが始まり、横浜に駐在していた英米建設会社のリチャード・ブリジェンスが率いました。ホテルは1868年9月に完成しました。1868年1月、江戸は外国人を入城させるために開かれました。
2枚のシートにわたって斜めに広がる大きなホテル建物が見え、多くの西洋の建築の詳細が注意深く記され、中央にはアメリカ国旗が目立って掲げられています。建物の後ろでは、入口での活動が見え、馬車や町の人々、アーチ型の石の入口門が一部が垣間見えます。左側には外国人たちがほぼ装飾的なスタイルでシーンを埋め、最も目立つ2人が右下の前景に見えます。当時のホテルの写真と比較すると、貞秀の建物の描写は正確です。2つの魅力的なインセットでは、異なる種類の階段を紹介しています: 右側 - 2階と3階の階段 (nikai sangai hashigo no zu 二階三階の図)、左側 - 螺旋階段 (kaidan hashigo no zu 階段梯子の図)。また、風見鶏についても説明しており、矢印が風向を示す様子を中央の上部シートに描いています。
ホテルの庭園や海岸の景観は、より伝統的な浮世絵スタイルで描かれています。海岸沖には蒸気船が見え、好奇心旺盛な芸術家によるさらなる注釈があります。深紅の地平線に沈む夕日が描かれています。この作品の他の例はオンライン検索では見つかりませんので、このアーティストによる未公開のデザインのようです。非常に希少な作品です。
状態: 印象、色合い、状態ともに優れています。トリミングや裏打ちはされていません。建物の側面に2つの四角い変色があります。
寸法: 大判三枚組 (各シート 37 x 25.6 cm) パブリッシャー: 大橋堂
サイン: Gountei Sadahide ga
SKU: SAD044