国芳: 保土ヶ谷駅; 塩塚八郎が兵庫の由良に報告
作者:歌川国芳 (1798-1861)
題名:保土ケ谷(五番目の宿場)
シリーズ:東海道五十三対
制作年:約1845年
由良兵庫はキャンプスツールに座り、手に扇子を持ち、妻の湊が隣に座っています。彼らは塩塚八郎の踊りのように見えるが、実際には足利氏の敵により渡し舟が沈められ、仁田義興が亡くなるまでの出来事を語る様子を見ています。この物語は14世紀の歴史叙事詩『太平記』に由来し、皇位を巡る戦いを描いています。舞台は戦場の野営地のようで、由良兵庫は完全な戦闘鎧を身に着け、背後には巻き上げられた幕があります。塩塚八郎は非常に真剣な表情で、動きは非常に劇的です。渡し舟の実際の事件は同シリーズの三番目の絵に描かれています。これはこのデザインの最も初期のバリエーションと思われ、左上の枠はスタイライズされたエビの形をしています。
状態:印刷と色彩は非常に良好、状態も良好。上部隅に小さなシミ、枠近くに小さな虫穴2つと軽い擦れあり。
寸法:大判 36.7 x 24.4 cm
出版者:海老屋林之助
署名:一友斎国芳画、桐の印章付き
文献:アンドレアス・マークス編集『東海道の文献と物語』47ページ、番号5。ロビンソン S44.5。
SKU: KUY639