Kuniyoshi 国芳: 殴られて激怒する藤原忠文(藤原忠文)

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画家: Utagawa Kuniyoshi (1798-1861) 国芳
題名: Fujiwara no Tadabumi (藤原忠文)

シリーズ: Thirty-six Honorable Battles (Eimei Sanjuroku Kassen) 英名三十六合戦 
日付:  1847-1850 サイズ: oban (37.5 x 25.5 cm)

藤原忠文は、遠景の中央にある豪華な亭を肩越しに見やりながら眉をひそめており、そこでは宮廷の人々が一種の密議でもしているかのようにうかがえる。額には打たれた痕の赤い印があり、あたり一面には桜が咲き誇り、花びらが彼の周囲に舞い落ちている。瓢箪のつるが題籤を取り巻いている。彼は10世紀(平安時代)に生きた軍事指揮官で、939年に反乱者・平将門を討つために派遣された。だが反乱者の平は忠文の到着前に討たれており、忠文が京都の朝廷に戻ったとき、藤原実頼をはじめとする有力な廷臣たちは、忠文には何の功績も報酬も与えるべきではないと主張した。忠文が受けたのは褒賞ではなく侮辱だけだったため、彼が実際に打たれたという話が生まれたのだろうと考えられる。彼はどうやら深い苦悩に満たされ、死後には怨霊となったため、のちに「悪霊大臣」と呼ばれた。いつものように、国芳はこの物語を見事に視覚化しており、日本語の本文を読めない私たちでも物語の要点がおおよそ分かる。瓢箪のつるは、忠文にまつわる幽霊的な死後の物語を指しているのかもしれない。

36点からなるこのシリーズで出版されたのは11点だけのようで、この図版は左下に長方形の版元印があることから初版とみられる。

状態: 発色・摺りともに उत्कृष्ट。状態は非常に良い。裏打ちなし。 
版元:  Ise-Ichi  署名: Ichiyûsai Kuniyoshi ga
文献: Robinson S61.1. British Museum参照。

SKU: KUY646