国芳(Kuniyoshi): 島流しの俊寛が同胞の赦免状を読む歌舞伎の場面(SOLD)

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Artist: Utagawa Kuniyoshi 歌川国芳
Title: 歌舞伎「高嶺の雲 喜寿曽我」の一場面
Date: 1849

僧・俊寛が非常に悪い知らせを受ける瞬間。中村座で上演された歌舞伎「高嶺の雲 喜寿曽我」より。筋は、平清盛に対して謀反を企てたとして俊寛と郎党の成経・康頼が鬼界島へ配流されるというもの。配流後三年、成経と康頼が赦免されたという知らせを乗せた船が到着するが、俊寛だけは配流のまま残される。図の中央には書状を読みながら身をかがめる俊寛役の沢村長十郎五が配され、その表情は厳しい堅忍を示している。右手には松本錦升初代の太郎金安、左手には尾上梅幸四代目の千鳥女房役が描かれる。後方の舟には扇を手にした元康がいる。歌舞伎図で横長の構図は珍しく、本図は観客席から見た光景を捉えており、うねる波と右手の大岩、そして舞台自体が背景に配されている点が魅力である。俊寛の灰色の衣装には酸化鉛系の灰(黄褐)顔料が用いられ、金安の衣装にもオレンジ系の酸化鉛顔料が見られる。

Condition: 摺良好、色彩良好。状態は非常に良い。裏面に貼り付けの剥がし残しの帯があり、縁の一部に軽微な摩耗がある。その他はきれいで保存状態良好。

Dimensions: ôban (25.5 x 27.5 cm)
Signature: Ichiyûsai Kuniyoshi ga 一勇斎國芳画 with his paulownia seal

SKU: KUY641