Kunisada 国貞:龍亀の衣を着た六之助役の岩井粂三郎三世
作者: 歌川国貞(1786-1865)
タイトル: 岩井粂三郎三代目の六之助として
シリーズ: Jidai moyo ataru shiranami(当代の悪名高き盗賊たち) 日付: 1859
役者絵の「侠盗」ものの流れにある、躍動感あふれる肖像です。美しく摺られた本作には上部に雲母が施され、役者の着物は波しぶきの中に神話の龍亀の怪獣が丹念に描かれています。着物上部には、その生き物の長くたなびく尾が配されています。龍亀は中国神話の四霊のうち二つを組み合わせた存在であり、その象徴的な力には勇気と決断が含まれます。岩井粂三郎三代目の六之助は、背中の後ろに巻いた筵のようなものを持っているように見えます。その筵は、完全には隠されていないことから、刀らしきものに巻き付けられているようにも見えます。人物は颯爽として粋 で、悪名高い盗賊でもあります。端正な悪党はいつの時代も人気があるようです。状況に身を乗り出すようなポーズからは、誰かに忍び寄ろうとしているのか、あるいは会話を盗み聞きしようとしているのかもしれません。かなり珍しいシリーズの一図です。
状態: 版元、色ともに極上。状態は非常に良好。ごく小さな虫穴が2か所あります。 寸法: ôban (37 x 24.6 cm)
版元: 魚屋(酒井屋栄吉)署名: 豊国画
SKU: KUS621