広重:東都佃沖

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絵師:歌川 広重 (1797-1858)
タイトル:東都佃沖
シリーズ:冨士三十六景
発行: 1858年

江戸湾の浅瀬に停泊している弁財船が見えます。弁財船の帆柱と張り縄が作る三角形が、遠くに見える富士山の斜面とが相似しています。地平線は深い赤色で、空と近景の水辺は深い青色です。右側には蔵が並び、遠くには航行中の船も見えます。細部にわたって、都市とその水路の繁栄を描いています。佃島は江戸の大動脈である隅田川の河口にある小島でした。海からの大型船が停泊し、小さな船に荷を下ろし江戸の水路網を通り荷物を運ばれるのを待つことができます。また小さな船も島に停泊し、大型船が荷下ろしを始めるのを待つこともできたため、ここは漁師と船頭両方の町でした。島には多くの漁師も住んでおり、左側には小さな船から網を投げる漁師の姿もあります。千鳥が水面を低く飛んでおり停泊している船の静けさと対照的に大きな動きを与えています。
この佃島は北斎の富嶽三十六景の一つにも加えられています。
この版画は美しくシャープな印象かつ色あせのないコンディションです。

コンディション:色、状態ともに非常に良好。破れなどもなし。
寸法:大判 (36.5 x 24 cm)
版元:蔦屋吉蔵
展示:ホノルル美術館、ボストン美術館、ミネアポリス美術館、大英博物館
サイン:広重 画


SKU: HIR545