Hiroshige 広重: 古川川、広尾 広尾ふる川

作家：歌川 広重 (1797-1858)
タイトル：広尾ふる川

シリーズ：名所江戸百景 (Meisho Edo Hyakkei) 制作年：1856

江戸南西部の広尾地域で、数人の歩行者が古川を渡っています。私たちの視点は渋谷方面の西向きで、右手に麻布の高台、左手に白金が見えます。この水路は現在、渋谷駅の下を通る水道橋を経て、高架道路の下の水路を通る地下水路となっています。しかしヘンリー・スミスによれば、広重の時代でさえ、この地域にはこの牧歌的な景色が示す以上に多くの寺院や住宅があったそうです。左側に見えるのはこの作品の有名な構図で、当時非常に人気のあった鰻屋「尾張屋」で、当時の知識ある人々にはよく知られていました。

状態：色彩は優秀。刷りも状態も非常に良好。中央に折り目あり。

寸法：大判（36.4 x 24.7 cm）
出版社：魚屋栄吉
文献：ヘンリー・スミス II：「広重の名所江戸百景」、図版22。メトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、RISD美術館、ボストン美術館、スミソニアンアジア美術館、シカゴ美術館、大英博物館所蔵。

印章：検閲印「改」と辰年7月の印章
署名：広重画

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