Chiura Obata: 黒い子猫のサイン入り水彩画(売約済み)
作家: Chiura Obata (1885-1975)
タイトル: 黒い子猫の水彩画 制作年: 1930年代頃
黒い子猫は、楕円形に細められた催眠的なレモンイエローの瞳で見る者をとらえる。その姿勢はいかにも子猫らしく、前脚はやや開き気味だ。Obataは、細い乾いた筆で重ねたグレーと黒の顔料を使い、毛並みを再現したように見える。柔らかなグレーの部分が、身体に立体感を与えている。さらに後ろ脚の付け根近くには、うずを巻く毛の斑まで描かれ、子猫はいっそう生き生きとして見える。Obataは、写真のように写実的な描き方もできた一方で、よりモダニズム的な表現でも描くことができた。この子猫には、その両方の要素がうかがえる。Obataの筆の達人ぶりはきわめて徹底しており、自身の経験と訓練に根ざした、いずれも独自性のあるさまざまな様式で描くことができた。風景画、花のアレンジメント、静物画に加え、犬、魚、動物園の動物(ダチョウを含む)、馬も描き、周囲の世界をとらえる機会を少しも逃さなかった。 現存が確認されている家猫の水彩画は、わずかしかない。Obata自身が書いているように、「……もし芸術家が個性に満ちていれば、その作品もまた個性に満ち、それは真の芸術作品である」。(『Chiura Obata: An American Modern』127ページ参照。)Obataは1932年から1954年までバークレーで教鞭を執り、太平洋戦争中にObataとその家族がユタ州に収容されている間、カリフォルニア大学バークレー校は彼の作品の多くを保存した。
Obataの作品の最新の展覧会は、2024年前半にSFMOMAで開催された。
来歴: Chiura Obataの遺産。作家の遺産に由来する真正証明書付き。
サイン: 作家の赤い落款入りのChiura Obata
状態: 全体として非常に良好な状態です。裏面の縁にテープの残りがありますが、表面にもある程度跡が透けて見えます。裏打ち済み。表面にはマットのラインの残痕が見られます。
寸法: 39.3 x 52.8 cm
SKU: OBA157