二代国貞:『源氏物語』の三の姫君への恋文を運ぶ猫

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画家: 歌川国貞 II (1823-1880)
題名: 樫木(かしわぎ) かしわ木 三十六 制作年: 1857

第36章。第三の姫君が垂れ下がった簾の陰からのぞき見し、首輪につながれた猫が、口に恋文をくわえて彼女の玄関先に立つ男のもとへおとなしく運んでいる場面。これは、蹴鞠の球を持つ樫木で、貴族の宮廷遊戯である蹴鞠に用いられるものです。この人物は、かつて源氏の君とこの遊びをしたことで知られています。樫木は第三の姫君と関係を持ち、この章はその逢瀬のあとに生じる波紋に焦点を当てています。猫の毛並みには空摺りが施されています。上部の題箋には貝が描かれ、ひとつには54章それぞれを識別するために用いられる源氏香の章符が付いています。もう一方の貝にも、この章に結びついた和歌が添えられており、この連作が当時大変人気のあった貝合わせ遊びと視覚的に結びついていることを示しています。

状態: 色・摺りともに良好で、保存状態も非常に良いです。左端に沿って数mmの折れ線があります。 寸法: ôban (36 x 25.4 cm)
版元: 蔦屋吉蔵 署名: Baichôrô Kunisada ga 梅蝶楼国貞画

文献: アムステルダムのファン・ゴッホ美術館コレクション、およびボストン美術館(MFA)のコレクションを参照。 Bremen-Ito, K. van, Gulik, W.R. van, Kodera, Tsukasa, Rappard-Boon, C. van, Japanese prints : catalogue of the Van Gogh Museum's collection, Zwolle, 2006, p. 332. 平木浮世絵財団, Nyan to mo neko darake/ Cats of Many Varieties (2012), #15; Kubo Tsunehiko and Sons Collection Ukiyo-e Hanga (2004), #42-36; 連作: Marks et al., Genji's World (2012), list #G360 (no photos)

SKU: KIS011