高橋松亭 弘明(たかはし しょうてい):興津からの富士山
作家:高橋弘明(昇亭)(1871-1945)
タイトル:興津からの富士山 制作年:約1929-32年
シリーズ:四季の富士(四季の富士)
私たちの視点は、海から岸に打ち寄せる波の上に浮かんでいるようです。富士山は鮮やかなオレンジ色の空を背景にそびえ立ち、周囲には雲が漂っています。前景には砕ける波と二つの大きな岩が見え、背景には帆船が浮かんでいます。この版画の独特で多様な質感が際立っており、空にはオレンジ色の層があり、海には多くの小さな波紋があります。中景には小さな山々の連なりが見えます。興津は東海道五十三次の十七番目の宿場で、江戸時代の多くの浮世絵師、特に広重に好まれた題材です。
これは伏水画房から出版された希少なシリーズの一つで、この出版社の版木は第二次世界大戦中に破壊されました。
状態:印象、色彩、状態ともに優れています。
寸法:26 x 39.2 cm 出版社:伏水画房
SKU: HIA045