Maekawa Senpan 千帆 : 夏の旧軽井沢 軽井沢之部
作家:前川千帆 Maekawa Senpan (1888-1960)
タイトル:夏の旧軽井沢 軽井沢之部
シリーズ: 日本風景版画 Landscape Prints of Japan 制作年: 1929 サイズ: 18.5 x 25.7 cm
約100年前の軽井沢の夏の日を捉えた魅力的な街並みの風景です。日傘を持つ女性たちと白いスーツを着た男性たちが、軽井沢の趣ある商店街に見られます。女性たちは金髪のように見えるため、前川千帆が描いた外国からの訪問者かもしれません。軽井沢は1880年代にカナダ人の牧師によって特に外国人観光客に人気が広まりました。現在では住民や訪問者の多くは日本人で、夏の暑さを避けるための都市住民の人気の避暑地となっています。軽井沢は今も東京のハンプトンズのような存在で、多くの裕福な日本人が別荘を持っています。
この作家は、オリバー・スタトラーの『Modern Japanese Prints: An Art Reborn』(1956年)やジェームズ・ミッチェナーのポートフォリオおよび著書『The Modern Japanese Print. An Appreciation』(1962年)に収録され、西洋でも評価を得ました。彼は「20世紀の日本版画の偉大な個性の一人であり、独立心に富み政治的には急進的でありながら、日本の民俗生活や風習を強く支持する伝統主義者でもあった」と評されています。
状態: 印象と色彩は非常に良好で、状態も良好です。上部の両隅にテープ跡が2か所あります。
出版社: 自費出版 署名: 作家の印「半」で押印
SKU: MKS011