Koson 小原古邨 : 咲き誇る桜の枝に二羽のシジュウカラ(販売済み)

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作家:大原古邨 (1877-1945)

タイトル:咲き誇る桜枝の二羽のヤマガラ 制作年:約1910年

二羽の色鮮やかな鳥が咲き誇る桜の枝にとまっています。非常に活発な様子で、一羽は歌っているようにも見えます。カタログ・レゾネではシジュウカラとされていますが、バーディングの専門家ニック・ハマタケ氏によると、日本にはシジュウカラは生息しておらず、こちらはヤマガラの可能性が高いとのことです。また、古邨は意図的に五色の異なる色を鳥に描いており、これは類似種の中でヤマガラを識別する特徴の一つだと指摘しています。国桂堂から出版されたこのような作品は、作家の初期の版画の一部であり、明治時代に出版されたものもあります。このデザインは希少で、博物館所蔵例はオランダのアムステルダム国立美術館にあるものだけのようです。初版かつ唯一の版です。

状態:非常に良好な刷りと色彩、良好な保存状態です。版画の前面の大部分にわずかな変色がありますが、これは以前の額装(マット焼け)によるものではなく、古邨作品によく見られる現象です。販売者は、100年以上の保管中に他の版画と接触したことが原因と推測しています。
寸法:35.6 x 19 cm 出版社:国桂堂(秋山武右衛門)
印章:古邨 署名:古邨
文献:Newland, Perrée, & Schaap, Crows, Cranes & Camellias (2001), チェックリスト番号 K29.8, ページ183。アムステルダム国立美術館コレクション参照。

SKU: KOC109T