国貞:満月;恋文刺繍の着物を着た歌舞伎役者

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作者:歌川国貞 (1786-1865)

タイトル:満月(望月):片岡我童二世が演じる藤屋伊左衛門

シリーズ:月明かりの情景(見立て月尽くし)みかへる月 遊君あこや 制作年:1855年

藤屋伊左衛門は、遊女・夕霧との恋愛に関わる和事(わごと)役です。この芝居は「廓文章(くるわぶんしょう)」として知られ、近松門左衛門の原作に基づいています。この場面での彼の衣装には恋文の一節が刺繍されており、金銀の糸で縫われていて観客を魅了したことでしょう。このシーンでは旅笠と扇子を手に持ち、かつての恋人にこっそり会いに行こうとしているかのように入口の近くで待っている様子が描かれています。この芝居は現在でも上演されています。

状態:非常に良好な刷りと保存状態、色彩も良好。
寸法:大判(35 x 24 cm)
署名:豊国画

SKU: KUS594