Kunichika: おもしろ猫で描く、善玉と悪玉の歌舞伎競演(売約済み)
絵師: Toyohara Kunichika 国周 (1835-1900)
題名: おもしろい猫で描いた善玉・悪玉の競演 (Chin neko mitate zen-aku kurabe 珍猫見立善悪競) 日付: 1884年10月29日
歌舞伎役者/歌舞伎役のユーモラスなランキングで、役者たちの顔はすべて猫として描かれている。それぞれが自分の役の衣装を身につけ、登場人物の有名な場面にちなんだ舞台道具を携えている。全部で80あり、識別用の cartouche には役者名、役名、順位/料金を示す円建ての金額、さらに所属する歌舞伎の家(yagô 屋号)が記されている。最も高い値/順位は、市川団十郎(中央の図に立ち姿で、忠臣蔵の衣装を着ている)が占めているようで、3000円とされている。この金額は役者の申告出演料だったのかもしれないが、むしろ市場価値や集客力を反映したものだったのだろう。役は「無類の忠義の人;赤穂;大石内蔵助良雄 誠忠 赤穂 大石内藏助良雄」である。 2番目に高いのは市川左団次で、右端の図で緑の cartouche の横にしゃがみ、青い衣を着て描かれている。役は「自己犠牲の人;佐倉;木内宗五郎 義民 佐倉 木之内宗五郎」で、値は2700円、屋号は高島屋である。こうした順位づけは歌舞伎ファンの大きな関心事だったが、これはむしろ見立て、つまりユーモラスな比較なので、猫の笑みをたたえた、ウインクまじりの表現として示されているように思われる。
永島春暁(上部右端に青字で記載) が、歌舞伎劇中の善悪の役柄によるこのランキング表を紹介している。右側から高位の善玉で始まり、中央左から額装された題名へと高位の悪玉が続く。女性役もいくつか含まれている。左端には納品日が黄色で記され、絵師の本名・荒川八十八と、版元・福田保の名が青字で書かれている。登場する役者と役柄をすべて特定してくださった Michiko Sato Grube に感謝します——この大量の情報は別途掲載されています。
状態: 発色、保存状態ともに極上。裁断なし、裏打ちなし。金属顔料が贅沢に使われた箇所あり。
寸法: ôban 三枚続き(各図37.4 x 25 cm)
落款: 希望に応じて Kunichika hitsu 應需 豊原国周筆
参考文献: Paget, Rhiannon. Divine Felines: The Cat in Japanese Art. Tuttle (2023), p. 143.
版元: 福田 保
SKU: KCA135