平塚:千鳥城の夕月 千鳥城夕月 (SOLD)

  • Sold.

作家: Unichi Hiratsuka 平塚運一 (1895-1997)

作品名: 千鳥城の夕月 千鳥城夕月 (Chidori jo yuzuki)

制作年: 1939年1月

シリーズ: 新日本百景 新日本百景 (Shin Nihon Hyakkei)

夕暮れ時、黄色い三日月が松江城の上に昇る光景。松江城は、屋根の破風が翼を広げた千鳥に似ているとされることから、千鳥城とも呼ばれています。黒い木造の壁と巨大な石垣で知られています。1611年に完成し、現存する日本の12の天守のうちの一つで、国宝に指定されています。驚くべきことに、第二次世界大戦中も城は無傷で残りました。

平塚は創作版画運動を代表する作家の一人で、大英博物館も彼について「創作版画運動の大御所として、あらゆる点でふさわしい」と評しています。1915年に井上文骨から版木彫刻を学び、1916年には二科会展で初めて版画を発表しました。また、棟方志功に木版彫刻を教えたこともあります。1935年から1944年まで、東京美術学校で初の木版画講座を担当しました。非常に長い生涯の晩年には、ワシントンD.C.にも暮らしました。

1938年から1941年にかけて刊行されたこの版画シリーズの制作には、30人を超える創作版画家が参加しました。その間に地域紛争はやがて第二次世界大戦へと発展していきました。発行されたのは全39点で、最後の29点は前川千帆が編集しました。ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館のウェブサイトによると、第二次世界大戦中、日本の内陸部が敵に知られることを恐れた当局によって本シリーズの刊行は中止されました。戦時下の疑心暗鬼を考えれば不思議ではありませんが、物資の不足や、作家たちが戦争に徴用されたことなど、ほかの要因もあったと考えられます。

シリーズ名は右端に赤色で押印され、作家グループ名「日本版画協会(選)」は左下に押印されています。 

状態: 摺り、色、保存状態ともに非常に良好です。 額装歴はありません。右下の余白に作家名が鉛筆で記されていますが、作家本人によるものかどうかは不明です。 

所蔵先: 大英博物館、カーネギー美術館。

寸法: 32.7 x 24.5 cm

SKU: SNH037