国芳: 満月の下の美しき小賀の局と琴
作者:歌川国芳(1798-1861)
タイトル:嵯峨野秋月(Sagano no shugetsu, 嵯峨野秋月)
シリーズ:賢女八景(Kenjo hakkei, 賢女八景)
制作年:1842-43年
八景の風景の組み合わせは11世紀の中国に起源を持ち、日本では近江の景色をはじめとして有名な風景の組み合わせとして採用され、江戸時代には様々なものの八つの景色として広まりました。ここでは、八景が日本の伝説や歴史の賢女と比較されています。ここに描かれているのは琴を傍らに置き、縁側の手すりに寄りかかって秋の風景を見つめる小督局です。満月が上空に輝き、彼女の思いは遠くへと向かっています。彼女は琴の名手であり、天皇の側室としても有名でした。その物語は『平家物語』の第六巻に収められています。
状態:非常に良好な刷りと色彩;非常に良い/良い状態。トリミングあり。
寸法:35 x 12.1 cm
出版社:伊場屋千三郎
文献:Robinson S21.1。Chazen美術館参照。
署名:一友斎国芳画
SKU: KUY623