国貞三代:踊る骸骨と百物語の歌舞伎劇(販売済み)
作者: 歌川国貞三代 (1848-1920)
タイトル: 演劇「闇梅百物語」の一場面 (闇梅百物語)
制作年: 1900年
1900年1月12日に東京の歌舞伎座で上演された演劇 闇梅百物語 の一場面です。これは6場からなる幽霊物語の舞踊劇です。中央には市川八百蔵 VII (市川八百蔵) が宮本武三四 (宮本武三四) の役で、右側には尾上菊五郎 V (尾上菊五郎) が小坂部姫 (小坂部姫) の役で登場しています。背景には超自然的な存在たちが踊りを披露しています。中央には 傘一本足 という伝統的な妖怪が描かれており、これは一本足の古い和紙の油引き傘が生きているものです。この物語では、百物語会 (百物語怪談会) が語り終えられ、最後のろうそくが消された後、夜の場面が現れ、一本足の傘妖怪が命じて狸と河童が相撲を取るという展開になります。この妖怪は片足で演じなければならなかった役者によって演じられました。背景には踊る骸骨、二人の遊女とその従者、そして父と息子の役を演じる二人の読売が扇子を持って踊っている様子も見られます。右側の尾上菊五郎 V は鮮やかな衣装と長いかつらを身に着けており、数羽のコウモリが空中を飛んでいます。彼は姫路城に棲むとされる妖怪、小坂部姫の役を演じています。
状態: 印象、色彩、状態ともに優良。色あせなし、裏打ちなし、裁断なし。左端付近にわずかな顔料の移染汚れあり。
寸法: 大判三枚続き(各シート約37.5 x 25 cm)
署名: 甲蝶楼鳳斎?筆
SKU: KIS010