Kiyonaga 清長:琴の稽古に向かう少女への美しい挨拶 囲われも二三人程琴の弟子
作者: 鳥居清長 清長 (1752-1815)
タイトル: 琴の稽古に来た少女を迎える音楽教師 囲われも二三人程琴の弟子
シリーズ: 柳の滑稽詩 誹風柳多留 制作年: 約1785年
紫色のカジュアルな着物を着た美しい若い女性が、自宅の入口で少女を迎え、手を階段の段に軽く滑らせる優雅で自然な仕草を見せています。彼女はちょうど階段を降りてきたばかりのようで、背後の柱には布が干されているのが見えます。別の部屋の隅には琴の一部と、酒の盃と思われる皿が載った盆がちらりと見えます。詩から、この美人は「囲われた女性」であり、琴の稽古に来た若い弟子であることが推察されます。このシリーズは、1765年から狩川千柳とその弟子たちによって毎年発行された滑稽詩集に基づいています。右下には紙の上に置かれた刀があり、どこかに紳士の存在を示唆しています。全体の雰囲気は非常にカジュアルで親密なもので、多くの浮世絵の愛好家が覗き見したいと思うような場面です。詩は「囲われた女性でも二三人の琴の弟子に教える」と読めます。19世紀に浮世絵を収集し始めたフランスの著名な宝飾商アンリ・ヴェヴェールのコレクションより。出所:アンリ・ヴェヴェール
状態: 鮮明な刷りと色彩、非常に良好な状態。上部の角に薄いシミと裏面に貼り跡あり。 寸法: 中判(26 x 19.5 cm)
文献: 千葉市美術館『鳥居清長』(2007年)、リスト#186-1(写真なし);『浮世絵集歌 2』(1985年)、リスト#236.1;平野『清長』(1939年)、#722、図版XXXVII。ヒリエによるソザビーズでのヴェヴェールコレクション販売に掲載;番号369、第1巻、1976年。MFAボストン所蔵(状態は劣る)。 署名: 清長画
印章: 右下にヴェヴェールの赤い「蜘蛛」印。
SKU: KIC021