川瀬巴水:男鹿半島嵩雀窟

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絵師:川瀬巴水(1883-1957)
タイトル:男鹿半島嵩雀窟
シリーズ:旅みやげ第三集
日付: 1926年

男鹿半島は秋田県の北西部にある日本海に突き出た半島です。
現在、男鹿国定公園の一部となっている男鹿半島の孔雀の窟(こうじゃくのいわや)からの眺め。この洞窟はニホンユビナガコウモリの繁殖地でもあります。洞窟の内側へは船でしか行けないため、巴水は船に乗ってこの景色を眺めました。
この作品は光沢のある波を表現した非常に珍しい版画です。空には柔らかな紫、波には柔らかな緑が配色されており、この作品のように色あせのない完璧な状態だからこそ、その細やかな色遣いを見ることができます。また巴水のサインと押印が作品の下部ではなく上端に配置されている希少な作品です。
この作品で唯一人の気配を感じることができる、遠くの2隻のヨットにも注目です。初版では希少な作品です。

コンディション:色、状態ともに良好。
寸法:大判(38.8 × 26cm)
出版社:渡辺出版
文献:HOTEI #130、NARAZAKI #132、See AIC、Toledo online
印:版権所有 渡邊庄三郎
サイン:巴水

SKU: HAC130H