Hasui 巴水: Saishô Temple, Hirosaki 弘前最勝院 (SOLD)
アーティスト:川瀬巴水 (Kawase Hasui) 1883-1957
タイトル:弘前最勝院(さいしょういん)、弘前
シリーズ:日本の風景集 東日本編日付:1936
雪の降る中、弘前の最勝寺の五重塔の前を歩く一人の人物が傘を差している。彼は縞模様の着物に木製の下駄を履き、青い上着を羽織っており、江戸時代の五重塔と調和した伝統的な装いだ。傘の黄色の一瞬の輝きが、このデザインの一部にまるでスポットライトのような効果を与えている。奈良崎はこの作品を次のように表現している。「檜の森に位置する朱色の五重塔は、銀白の雪景色にふさわしい被写体である。」背景の木々の色は、雪と距離が前景にない物体に与える影響に対する非常に繊細な感覚を示している。前景に見える雪をかぶった枝の緑がはるかに強いことに注目してほしい。芦洲はこの素晴らしい景勝地を独り占めしているかのような感覚を私たちに与えてくれている。17世紀の最勝院の五重塔は日本最北の五重塔であり、国の重要文化財に指定されている。現在も弘前市の象徴とされている。この版画には1935年から1941年の間に使用された渡辺の印章(左余白)が押されており、戦前の初期の例と見なすことができる。このデザインは奈良崎の書籍で全ページにわたって紹介されており、戦前版が市場に出ることは稀である。なお、2024年9月には、戦後のこの版画の例がクリスティーズ・ニューヨークで11,900ドルで落札された。
状態:素晴らしい印象、色合い、そして状態です。
出版社:渡辺
文学:成崎 #217(全ページ表示、ページ79);布袋 #313。シカゴ美術館、国立アジア美術館、バージニア美術館を参照。 シール:カワセ
署名:蓮井
SKU: HAS629