斎藤清: 会津の冬(橋)(SOLD)
作家: 斎藤清 斎藤清 (1907-1997)
タイトル: 会津の冬(橋) 制作年: 約1960年
藁の蓑を着た村人が背中から描かれ、雪に覆われた橋を渡り、前方の雪に覆われた茅葺きの家々へと歩みを進めています。彼の三角形の姿は、橋の強い一点透視図法と呼応しており、私たちはまるで彼の冬の日の旅の一部であるかのように、後ろの道からその光景を感じ取れます。斎藤清自身は会津の会津坂下村で生まれ、この風景には故郷の親しみが感じられます。斎藤は1938年に初めて会津の冬の風景を描き、その後約60年にわたりこのテーマに何度も取り組みました。斎藤の作品には素朴な民芸的魅力がありながらも、洗練されたデザインの技術が重なっています。特に周囲の森が様々な版画技法で表現されている点は見事で、建物の形はネガティブスペースのみで表現されているにもかかわらず、雪の重みを感じさせます。
状態: 印刷、色彩、状態ともに優良。
寸法: 29.5 x 42 cm
出版社: 自費出版
参考文献: 斎藤清美術館(柳津、1999年)21番。Barry Till著『Masterful Images: The Art of Kiyoshi Saito』32ページ参照。
印章: 赤色の作家印「清」
署名: 斎藤清(鉛筆)
SKU: SAT108