Hasui 巴水: 夕立、寺泊の夜雨 (SOLD)
アーティスト: 川瀬巴水 (1883-1957)
タイトル: 夜の雨、寺泊
シリーズ: 旅行の土産、第二集 (旅みやげ第二集)
日付: 1921年8月27日 大正十年
藁の雨合羽を着た男が、豪雨の方向に対して帽子を傾けながら、降りしきる雨の中、無人の通りに溜まった水たまりを渡っていく様子は、広重を思い起こさせます。蓮井は、特に雪やさらに難しい雨を含む、あらゆる天候を具体的に描写する達人でした。ここでは、雨が長く真っ直ぐな線で降り注ぎ、江戸の名所百景の中の有名な大橋のデザインを非常に思い起こさせます。遠くに浮かぶ柔らかな地平線が見え、空の灰青色は水の色よりも微妙に異なり、より青みがかっています。 雨は矢のように真っ直ぐな斜めの線で降り注ぎ、灰色と黒の色合いの平行線のクラスターを形成しています。ほとんどの蓮井の夕景と同様に、いくつかの窓からは心地よい黄色の光が招き、嵐を抜け出した旅行者を待つ温かい雰囲気を示しています。伝統的な黄色のわらの雨合羽と帽子は素敵なアクセントであり、広重や以前の世紀の衣装を思い起こさせます。 蓮井は特定の時間と場所を描写するのが非常に得意でした。ここには現代の侵入、特に20世紀のものの兆候は見られず、過去のいくつかの世紀のシーンを見ているかのようです。この小さな町、寺泊は、少なくとも名前としてはもはや存在しません。最近、新潟県の拡張された長岡市に統合されました。稀少な、地震前のデザインです。
状態: 素晴らしい印象、色、状態。ミント。
寸法: おばん (38.5 x 26 cm)
出版社: 渡辺省三郎
文学: シカゴ美術館、ロサンゼルス郡美術館、バージニア美術館のコレクションをご覧ください。奈良崎宗重、川瀬巴水木版画集、1979年、p. 36、no. 72。ケンドール・ブラウン、川瀬巴水:完全な木版画、2003年、p. 315、no. 72。川瀬巴水、川瀬巴水木版画、阿部出版、東京、2009年、p. 23、no. 21。ケンドール・ブラウン、水と影:川瀬巴水と日本の風景版画、2014年、p. 128、no. IV.71。
シール: 川瀬 署名: 蓮水
SKU: HAC072W