Koson 小原古邨:月明かりの水辺に立つ狐
作家: 小原古邨(1877-1945)
題名: 月明かりの水辺にいる狐 制作年: ca. 1934
狐が慎重に浅瀬へ入り、視線を前方に向け、片方の前足を水につけている。遠くにいる水鳥を見つけ、こっそり近づこうとしているのだろう。川または湖の縁におり、岸辺には揺れる葦が生えている。遠方では3羽の鴨が着水しているのが見え、おそらく狐が執着しているものをほのめかしているのだろう。これは稀少な図柄で、色彩は非常に柔らかく繊細で、夕方早くに実際に目にする光景に近い。ミネアポリス美術館のコレクションにはこの図柄の別版があり、同じデザインが左右反転して掲載されている。そこでは狐が左を向き、飛ぶガチョウもなく、毛色ははるかに明るいオレンジ色である。その図柄の版元は川口次郎で、古邨の署名もかなり異なって見える。複製版の彫版を切るために元の刷りが表向きに貼られていた場合、下絵を彫り用の木版に裏向きに貼った場合ではなく、図柄は反転像として現れる。1930-1942年の間に使用された渡辺の「C」印が左余白にある。 この作家が版元・渡辺から刊行した作品は、ここにあるように「Shoson」と署名されている。かなり稀にしか見られない図柄で、特にこの非常に良好な状態ではなおさらである。
状態: 印象、色彩、保存状態ともに उत्कृष्ट。
寸法: 26.2 x 38.7 cm
文献: Amy Newland et. al., Crows, Cranes & Camellias: The Natural World of Ohara Koson 1877-1945, 2001, checklist S41.4 and Watanabe 1936 catalog.
署名: Shoson
SKU: KOS259