川瀬巴水：香川県和田浜
絵師：川瀬巴水 (1883-1957)
タイトル：香川県和田浜
日付：1954年
タイトル：香川県和田浜
日付：1954年
夕日が左側の家にピンク色の最後の夕焼けを投げかける中、男性が牛車を連れて木陰の道を下っていく。
四国にある香川県は瀬戸内海に面し、大きな本州を見据えています。川瀬がつけたタイトルと現在の地名が一致する場所を見つけることが難しいことはよくありますが、この作品も例外ではありません。現在の香川県には豊浜町和田浜という地域があり、ここが作品の描かれた場所かもしれません。現在はより近代的な街並みとなっていますが周辺には多くの農場があるようです。
この作品は川瀬が長いキャリアの中で制作した最後の20作品のうちのひとつであり、川瀬が自分の人生の夕暮れ時にいると感じているという解釈もできます。また、作中の人物が鑑賞する者を置いていくと感じられるかもしれません。
初摺りを示す渡邊印が右下に赤色で押印されています。
コンディション：色、状態ともに良好。
寸法：大判（39.2× 26cm）
版元：渡邊庄三郎
文献・展示：HOTEI #595、NARAZAKI #394、バージニア美術館、ボストン美術館
印：川瀬
サイン：巴水
寸法：大判（39.2× 26cm）
版元：渡邊庄三郎
文献・展示：HOTEI #595、NARAZAKI #394、バージニア美術館、ボストン美術館
印：川瀬
サイン：巴水
SKU: HAS614