芳年: 源氏夕顔巻の幽霊
アーティスト:Tsukioka Yoshitoshi 芳年 (1839-2892)
タイトル:源氏物語の夕顔の章
シリーズ:One Hundred Aspects of the Moon 月百姿 日付:1886
このシリーズのトップデザインの一つで、満月の下、庭を漂う夕顔の幽霊が描かれています。彼女の長い髪は背後に流れ落ち、飾られています。月見草は満開で、彼女の透けるような姿を取り囲んでいます。夕顔は源氏の恋人の一人でした。彼女は荒れ果てた家に住み、雑草に覆われた庭に囲まれていました。二人は詩を交わした後、ある夜に情熱を交わしました。その後、彼女は源氏の元恋人の嫉妬深い霊に殺されてしまいます。『源氏物語』は11世紀に紫式部によって書かれ、世界最初の小説とされています。この版画が発行された当時の鑑賞者は、皆この物語に非常に詳しかったことでしょう。
状態:優れた印象と色合い;非常に良い状態。縁にいくつかの小さな修復あり。寸法:ôban (34.7 x 24.4 cm)
出版社:秋山 武右衛門
参考文献:ロジャー・キーズ、『勇気と沈黙』、1983年、p. 462、no. 478.28;瀬木慎一、『壮麗な耽美・芳年』、1985年、p. 61、no. 30;エリック・ファン・デン・イング&ロバート・シャープ、『美と暴力』、1992年、p. 74、no. 54.28;秋田県立近代美術館、『月岡芳年:最後の天才浮世絵師』、1999年、p. 30、no. 91;ジョン・スティーブンソン、『芳年の百物語 月百姿』、2001年、no. 29;太田記念美術館、『芳年:女性三十二相と月百姿』、2009年、p. 26、no. 2.29;アンドレアス・マークス、『源氏物語の世界と日本の木版画』、2012年、pp. 152-154;岩切友里子、『芳年』、2014年、p. 153、no. 231。シール:体操
署名:ヨシトシ
SKU: YOT929