国芳(Kuniyoshi): 横浜廓の図(View of the Pleasure Quarters of Yokohama)

  • $3,800.00
配送料は購入手続き時に計算されます。


Artist: 歌川国芳 国芳 (1797-1861)

Title: 横浜廓の図 (Yokohama kuruwa no zu) 横浜廓の図

Date: 1860年 6月

1859年に開港し、外国人が押し寄せた異国情緒あふれる新港湾都市・横浜の転機の年に、賑わう遊廓を上空から捉えた魅力的な「鳥瞰」図。 右手には、埋立地の大田屋新田に1859年11月10日に開かれた港崎遊郭が描かれている。 この遊廓は、江戸の老舗である吉原を手本として造られ、太い運河を大岡川から引き入れて周囲に堀が巡らされた。そのため、内部へ通じる入口は右側に桜の木が立つ大門ひとつのみとなっている。左手には有名な岩亀楼(茶屋)が見える。遊廓はその後、1866年の火災を受けて 吉原町・高島町・永真へと移転した。貞秀もこれらの遊廓のパノラマ図を制作している。

国芳は横浜絵の図様を手がけた点数が少なく、外国人の仔細な描写よりも風景表現に関心が向いているように見える。廓内には大きな桜が咲き誇る。左側には、遊廓で特定の遊女との対面を取り次ぐ茶店が並ぶ前置き的なアーケードのようなものが見える。廓内には中国人の男性が2人、西洋風の服装をした外国人男性が2人描かれている。2人の日本人は、まだ目新しい外国人の姿に見入っており、そのうち1人は頭をかきながら眺めている。遠景には、外国人をこの岸辺へ運んできたに違いない多くの帆柱の高い船が見える。国芳は翌年、1861年3月5日に没した。ここで用いられている色は(プルシャン・ブルーを除き)いずれも従来の天然由来の顔料であることにも注目できる。もっとも、この直後から木版画には新しい着色料が用いられ始め、外国人の来訪とともに新顔料も流入していった。

Condition:摺り、発色、保存状態ともに極めて良好。裁断・裏打ちなしで、ほぼ新品同様の色合い。本作の年代の三枚続としては、これ以上ないミント・コンディション。

Dimensions: 大判三枚続 (37.5 x 25.2 cm 各紙)
Publisher: 泉市 (和泉屋市兵衛)Seal: Yoshi kiri
Signature: 一勇斎國芳画

SKU: KUY640