高橋 松亭(弘明):裸婦と猫(価格はお問い合わせください)

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絵師: 高橋 松亭(弘明)
タイトル: 裸婦と猫
日付:1924-1927年頃

黒猫と遊ぶ裸婦。腰をおろした美女は、黒い子猫と手拭いで戯れます。美女は腰まで届く長い黒髪をおろし、リラックスした表情をしています。
彼女の体の輪郭は柔らかい桃色で刷られており、体に立体感を与えるために空摺(からずり)が施されています。
この艶っぽい美女に対比して斜めの縞模様がある真っ赤な背景が、作品にしびれるようなコントラストを与えています。
新版画でもっとも有名な裸婦美人画のひとつであり、松亭の絵師としての最高傑作のひとつでもあります。
彼の版画や版木のその多くは第二次世界大戦中に焼失したため、現在ではもっとも希少なデザインのひとつです。

コンディション:色、状態ともに非常に良好。上下のマージンにわずかな変色が見られます。
寸法:43.5 x 27.3 cm
文献:Modern Japanese Woodblock Prints : The Early Years(ヘレン・メリット著・1990年刊行・P.99)、Shin-Hanga: New Prints in Modern Japan(ケンダール・H・ブラウン、グドール=クリスタンテ・ホリス著・1996年刊行・P.64 図.80)、おんなえ 近代美人版画全集(エイミー・レイグル・ニューランド、濱中真治著・2000年刊行・No.147)、日本の版画3 1921-1930 都市と女と光と影と(千葉市立美術館編集、2001年刊行・P.125・No.270)、Printed To Perfection: Twentieth Century Japanese Prints from the Robert O. Muller Collection(エイミー・レイグル・ニューランド編集・2004年刊行・No.13)、高橋松亭(弘明)(清水久男著・2005年刊行・P.317)、こころにしみるなつかしい日本の風景-近代の浮世絵師・高橋松亭の世界-(清水久男著・2006年刊行・P.105・No.102)
印:版権所有 孚水画房 発行
印刷:斧富
サイン:弘明

価格: 45,000ドル

SKU: HIC010K